この度、THE CLUB はジャッキー・サコッチオの個展「Knife Edge」を開催いたします。
本展覧会では、環境問題や⼈種差別問題、そして新型コロナウィルスと多くの問題や危機的状況に直⾯し、その真っ只中でサコッチオが描き上げた、彼⼥を代表するキャンバス作品、そして⼤型の紙作品やドローイングシリーズなど多様な新作作品9 点を展⽰します。
「この2020 年に作品をつくるということにはかつてない奇妙な感覚があります。歴史に残るような地球規模の問題の数々が⼤気中を渦巻き、私たちは今まさにその困難といかに向きあっていくかを試されています。こうしたことを何か⽉も思い悩みながら、私が辿りついたのは制作を続けることでした。私たちが⾃らを追い込んできたこの状況に対して、私が⾃分の意⾒や異論や抵抗を声にするには絵を描くことが最も現実的だと思い⾄ったからです。
本展覧会では、崩壊する社会の現状に⽬を向けた作品を選び、私たちの社会が今どのようなところへとよろめきつつあるかを映し出そうと試みました。⼤型のインクドローイング「Scars」では、鮮やかな⾦⾊と透き通る紫⾊のインクのにじみが濃い紫の帯に拘束されています。「Portrait (Scarred Faceless) 」では、まるで天界の戦から⽣じたかのような⾊彩と躍動が浮かび上がり、搔き乱された地上が姿を現します。不死⿃の⾶翔か、あるいは徹底的な破壊か。その答えは誰にもわかりません。いくつものレイヤーが織りなす複雑性が、不安な精神状態と社会の⾃⼰⽭盾を映し出すポートレイトとして、この危機に打ち勝つ力になることを願っています。」―ジャッキー・サコッチオ
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