この度THE CLUB は、 イスラエル出身のアーティスト、 ユリ・アランの日本初個展を開催いたします。
現在ニューヨークを拠点として活動する彼の作品は、 ホイットニー美術館や第55 回ヴェネチアビエンナーレなどで展示され、 また 2013 年にはニューヨークのハイラインプロジェクトに参加しています。
ユリ・アランは絵画やドローイング、 彫刻、 コラージュなど、 幅広い制作を通じて、 言語が私たちのアイデンティティの形成にどう影響するかを探究しています。
イスラエルからニューヨークに移住した彼の経験は、 制作の上で重要な要素となっています。
母国語ではない英語に囲まれた生活の中で、 彼はこう話します。
「英語が母国語ではないからかもしれないが、 僕の中では、 文字を見てから、 意味を理解するのに時差が生じる。
僕にとって文字はあくま で伝達するための記号であり、 すべてに鍵カッコが付いているみたいに感じるんだ。」
言葉や意味への好奇心によって、 引き起こされるアランの探求は、 具象と抽象という枠組みをこえて、 見る人それぞれのアイデンティティや、 認識によって楽しめる作品を生み出します。
本展覧会は十分な感染対策を実施した上で予約限定でのご案内となりますことをご了承ください。
感染症の拡大による生活様式の変化の中、 多くの方に展覧会を安心してお楽しみいただけるよう、 展覧会初日より、 オンラインコンテンツも弊廊HPやインスタグラムにて発信してまいります。
今後の国・地方自治体から休業要請内容の変更等があった場合、 それに準じて本展覧会の期間なども変更になる可能性がございます。 こちらもTHE CLUB公式HPやインスタグラム(@theclub.tokyo)などでお知らせいたします。
ご来廊をご希望の方は、一日前の18:00までにこちらよりご予約ください。
ユリ・アラン (1977)
ニューヨークを拠点に活動。エルサレムのベツァルエル美術デザイン学院を卒業後(2004)、ニューヨークのコロンビア大学を卒業し美術学修士を取得(2007)。世界各地で展示を行い、個展には「Tenants Like These」Sadie Coles HQ (ロンドン、2019)、「Five Minutes Before」South London Gallery (ロンドン、2013) 、「here, here and here」 Kunsthalle (チューリッヒ、2013)等がある。近年のグループ展では「99 Cents or Less」デトロイト現代美術館(デトロイト、2017)、「Walter Benjamin: Exilic Archive」Tel Aviv Museum of Art (テルアビブ、2016)、「do it」(2013-15 ※世界各地の様々な会場で開催)、「The 2014 Whitney Biennial」ホイットニー美術館 (NY、2014)、「The Encyclopedic Palace - 55th Venice Biennale」 (ヴェネチア、2013)等で作品を展示している。